2012/04/12

ナマステ

インドの挨拶は「こんにちは」も「さよなら」も「ナマステ」と紹介されているが、日常の生活で「ナマステ」という言葉を使うことは無い。
「ナマステ」「ナマスカール」はベンガルでは「ノモシュカール」というが、使う場面はかなりフォーマルな場面、例えばコンサートなど大勢を前にした時に使う位だ。
ベンガルで「ご機嫌いかがですか?」に相当するのは「アプニ キャモン アチェン?」と言うが、普段使うとすれば「キャモン?」と「いかが?」だけを使う。
また「キ カヴォール?」、「何かあった?」というのがコミュニケーションの糸口としてよく使われる。
「キ カヴォール?」を直訳すると「ニュースは何?」だが、いろいろ省いていきなり核心に迫るのが挨拶というのはいかにもインドらしい。
朝、「グッド モーニング」と挨拶するのは相手が目上の人の場合のみだし、「モーニング」と挨拶するのもちょっとよそよそしい。
考えてみれば「いい朝」や「朝」と挨拶するのもちょっと変かもしれない。
誰が考えたって朝なのに何で朝を確認し合わなくてはならないんだ?
私達日本人は核心に至るまでには時間がかかる。
夜にお酒を飲むまでの時間が必要な場合さえある。
空気を読んで欲しいなどとは最初から無理な話だ。
日本人以外の人にとっては空気は読むものではない。