2015/06/19

Rainy Days And Mondays  気になる時間帯は?

梅雨空がモンスーン空に見えてくる今日この頃。
コルカタの雨季みたいな雨の降りかた。


また雨の曲を検索して雨季のRagを探した。

「雨の日と月曜日は」

北インド音楽特有の季節や時間帯の指定とはいえ、さすがに曜日の決まり・指定はない。
月曜日のRagや金曜日のRagなんてあったら、北インドのRagはさらにややこしいことになっていただろう。



この曲の音階は
基音 2度 4度 5度 6度 短7度
で構成されている。


音階から言えばDhuliya Sarangになるが、AメロのメロディーからはDhuliya Malharが聴こえる。
しかし、このRagを習った時に、違った音階構成の伝承も例として習った。
例えばDhuliya Sarangの長3度や、Dhuliya Malharの長7度など。

最近ではあまり唄われることの無くなっているRagにはよくあることで、各流派の伝承毎に少しずつ違ったメロディーが伝わっている。



さて、Dhuliya Malhar か?Dhuliya Sarangか?


Dhuliya Malhar  上行 1 2 4 5 6 短7 1   下行 1 短7 6 5 4 2 4 5 短3 4 2 1
Dhuliya Sarang  上行 1 2 4 5 6 5 短7 1  下行 1 6 5 6 4 5 4 2 1

前述したようにメロディーからはDhuliya Malharが最も近く感じられるが、Dhuliya Malharには決定的な相違点がある。


北インドでVakra(ヴァクラ)と呼ぶ定型旋律をもつRagがあり、Marharのグループには特有の 「3 4 2 」や「 6 7 5」の旋律型を持つものが多く、Dhuliya Malharには 「短3 4 2」の旋律型がある。



なので「雨の日と月曜日」はDhuliya Sarangの亜種、同じ音階だが唄いかたが違う。


時間帯は11:30~13:00。

ちなみにDhuliya Malharならば10:00~11:30になる。





ところで春巻きはSpring Rollなのに、春雨がSpring Rainでないのは何故だろう?


料理を考案した国が違う?