2015/07/20

越天楽 気になる時間帯は?



音程・調律が独特な雅楽は、
日本の宮廷音楽で日本最古の音楽とされている。
仏教と共に朝鮮半島から伝わったのは、高麗楽、唐楽、そして天竺楽だったそうだ。

音階のそれぞれの音程はインドの微分音(シュルティ)のように、西洋音階とは違った音程をとっている。

越天楽は微分音の違いを除けばBairagiというRagになる

インドの音楽の基になったヴェーダのチャンティング(詠唱)の、原初的メロディーが感じられるとも言われるBairagiは5音階、基音・短2度・4度・5度・短7度で構成されている。

雅楽にはメロディーやリズムなどの西洋音階用語は似つかわしくなく表現が難しいが、聴いていていつも注目するのはリズムのタメ。

日本の伝統音楽独特の間という要素にタメが加わると、リズムという音楽用語はどこかへ吹き飛ばされてしまう。

北インドのアラープのような非常にゆったりとしたテンポのメロディーが、恐ろしいタメを含んで唄われている。
聴いていてもフライングしそうで息が詰まる。


この曲は音階形から言えばBairagiで早朝に聴く以外考えられない。

しかし音程の微分音からは不思議に午後や夕暮れのムードが感じられる。

そして独特なさわりを持った音色の楽器達。

個人的には日本の国歌はこのオケで演奏して欲しい。
ワールドカップやタイトルマッチでは特にこのギラギラしたサウンドの方が、より選手を鼓舞できると思う。


ドゥルパッドの声楽の良い比較例があった。