2017/09/29

モチベーション




病後初の遠出となった京都。




住んでいた頃と随分変わった印象はあるが、それでも懐かしさは感じられる。




好きなスポットや好きなお店が目白押しな街。




難しい闘病を始めた時のモチベーションとして、あのお店のあれを食べずには死ねないという想いを持つことが、食いしん坊の闘病生活の意識にとても有効だったと思う。




3か月の点滴・絶飲食の日々を経て水の味に敏感になってしまった今、改めて京都の軟水の風味に感心した。




逗子に引っ越した当時に京都で使っていた昆布や鰹節などを買って帰っても、全く違った出汁の味・風味に驚き出汁そのもののひきかた考えかたを変えた。




お茶やコーヒーも全く変わってしまう。




プレートの違いが水の味にこれ程影響することは驚きだ。




この味の感覚は闘病生活の中でたまたま備わった、瓢箪から駒みたいな感覚なので、いつまで備わっているかわからないものだが、ある間はせいぜい楽しんでいきたいと思う。

















2017/09/25

体調










最近はよく食べているので栄養状態はかなり改善され体調も上向いてきた。




浮腫みも少しずつ解消されつつあり、痰がらみもずいぶん良くなった。




炎症反応や筋力などは焦らずゆっくり回復に任せているが、そろそろ鍛えれば応えてくれるようになってきたように思う。




当初期待していた回復のスピードには追いついていないが、少しずつ練習や雑用をこなせるようになってきた。




あとは声が元に戻って欲しい。




時々元の声に近い声に戻るがなかなか安定しない。




焦るなと自分に言い聞かせつつも、軽く・・・・・・。













2017/09/21

林の三平




三平の鶏半身揚げ。




自分史上最も美味しいと思っているから揚げだ。




春先にキートルーダの投与が始まり、それが効き始めた時に食べられるか?と期待したがタイミングが合わなかった。




家からの微妙な距離も相まってなかなか食べられる機会に恵まれず、今回約1年ぶりに食べられた。




粉は打ってあるものの、ほぼ素揚げに近く味つけも塩のみのシンプルなもの。




久しぶりに食べたらやはり感動的な味わい。



他のから揚げでは納得できない。







ところでつい最近までキートルーダを免疫療法と勘違いしていた。




正しくは免疫チェックポイント阻害剤というらしい。




免疫療法は自由診療の治療法らしく、免疫チェックポイント阻害剤は標準治療の薬になる。




テレビのがん特集番組などでも詳しく紹介しているので助かる。




だんだん治療法や薬に関して詳しくなっていく。














2017/09/20

生もの解禁だというのに










今日は外来診療・検査の日。




いつもの血液検査とレントゲン撮影、そしてPET-CTの撮影検査に引き続き、診療も外科・内科・放射線治療科と盛りだくさんな一日。




昨年12月のPET-CT検査の時は胸部リンパ節の腫瘍の影響で仰向けになれなかったことを思い出した。




横向きでの撮影でも辛かった前回に比べると、今回は居眠りする程リラックスしたものだった。




前回は病院自体にも慣れておらず倍疲れた気がする。




今日のPET-CT検査の結果もクリアで、相変わらずガン細胞は沈黙しているようなので、しばらくは月1に血液検査で栄養状態を見ていくことになった。




今日生もの解禁になったが築地市場はもう閉まっている時間だったので、病院内のレストランでカツカレー。




カレーはルーとライスのバランスが大切だ。




前半でルーを使い果たして後半白飯と福神漬けで食べるなんていうのは最悪だ。




そういう観点からカツカレーは実に難しい食べ物だ。




カツの上にルーがかかっている場合、カツを食べた後で夏の終わりの水着の跡のような白飯に対して、カレールーが明らかに力不足に感じられたら失敗だ。




カツカレーのカツにはルーではなくてとんかつソースを使いたい。




幸い今日はカレールーが後がけだったので好みの盛りつけに変えられた。








2017/09/16

日にち薬






今週検査・外来に病院へ行ったが体力が微妙に回復しているのが感じられた。




やはり動き慣れた院内を動くと入院中との差がはっきりと分かる。




家で生活していると体力不足ばかり目立つように感じるが、少しずつ良くなっているようだ。




血液検査の値も少しずつ回復傾向にあるみたいだが、まだまだ不足している栄養素は多い。




しっかりと食べているつもりだが、まだまだ吸収仕切れていないのか思うようではない。




何でも食べられるようになり、あとはナマ物の解禁を待つばかり。




何カ月ぶりだろう?今日は久しぶりにコーヒーを飲んだ。











2017/09/10

復帰公演のお知らせ

こうしてライブの告知をすることに、この上のない喜びを感じています。




結局丸一年のブランクが空いてしまいましたが、おかげさまで治療の経過も良く音楽生活に戻れるまでに回復しました。




今週外来で新たな検査を行い、その結果を見て今後の治療の方向性も見えてくると思いますが、とりあえず今までに失われた体力・筋力を取り戻すという新たな段階に入りました。



いかに生きて活動しているガン細胞が無くなっだとはいえ、安心してかつてのような生活に戻れるものでもなく、いろいろなことに注意深く生活していかなくてはならないと思っています。





昨年11月のツアーの最中に大阪で検査を受け、その結果待ちの間の京都での古典のホームコンサートでも、バンドの倉敷・福山でのライブでも、この演奏が私にとって最後の演奏と思い覚悟して演奏しました。




そして治療を始めた当初は今のように回復するとは思えず、まだ体力がある内に集大成と言える演奏をしたいという思いで計画しましたが、病気の進行に追いつかれてしまい結局諦めることになりました。





治療中は様々なハプニングに見舞われ翻弄され続けてきたので、今こうしてあることが信じられなくもあります。




しかし今回、様々な思いが交錯し凝縮したこの1年間を象徴するかのような演奏をする機会をいただきました。




そして今回はトークのコーナーも用意されているということで、ご来場の皆さんとのコミュニケーションもとても楽しみです。




皆さまのご来場を心よりお待ちしております!






普段はライブで音にのみ触れてきたアーティストの内面に触れ、さらにその音に触れていくイベント。

今回のTALKSでは、北インド古典音楽にとどまらす様々なスタイルのシタールに挑戦し続けている井上憲司氏にお話を伺います。


皆様のお越しを心よりお待ちしています。


■日時:2017年11月25日(土)
      17:30開場
      18:00〜 オープニングアクト*gumi×上坂朋也
      19:00〜 井上憲司氏×グレン・ニービス
      20:00〜 TALKS(インタビュー)with 井上憲司
      *途中転換のための休憩を挟みます。

■料金 予約(前日まで)3000円 / 当日3500円

■場所:京都トコ会館
    http://www.kenbisalon.jp/kyototoco.php#access
    地下鉄烏丸線 丸太町駅(6番出口より徒歩5分)
 
■定員 70名(完全予約制)
    定員に達した場合はお申し込みを締め切らせて頂くこともございます。ご了承ください。
    お早目のお申し込みをお薦めいたします。
 
  
■予約方法①Namaste! Groupウェブサイト内のお問い合わせフォームに参加者のお名前と人数をお知らせください。
      または
     ②メールかお電話にて直接ご連絡ください。
     ※参加ボタンのみではお申込みとなりませんので、ご注意ください。





■日時:2017年12月3日(日)
      16:30開場
      17:00〜 オープニングアクト*gumi×石田紫織×田中圭吾
      19:00〜 井上憲司氏×石田紫織
      20:00〜 TALKS(インタビュー)with 井上憲司
      *途中転換のための休憩を挟みます。

■料金 予約(前日まで)3000円 / 当日3500円

■場所:チャイハネネネB1 シルクロード舞踏館
    http://web.amina-co.jp/silkroad/シルクロード舞踏館-地図/
    〒231-0023 神奈川県横浜市 中区山下町80
    東急東横みなとみらい線 元町・中華街駅 徒歩3分

■定員 50名(完全予約制)
    定員に達した場合はお申し込みを締め切らせて頂くこともございます。ご了承ください。
    お早目のお申し込みをお薦めいたします。
 
  
■予約方法①Namaste! Groupウェブサイト内のお問い合わせフォームに参加者のお名前と人数をお知らせください。
      または
     ②メールかお電話にて直接ご連絡ください。
     ※参加ボタンのみではお申込みとなりませんので、ご注意ください。



■主催:Namaste! Group
    email:namaste.office@gmail.com 
    tel:080-3389-9069(tiko)


チャーシューワンタン麺




まだまだ遠出する元気は無いので近くのお店に出没中。




だが小浜は美味いので遠出する必要性さえ感じない。




煮干し出汁の支那そば。




相変わらずスープも麺もチャーシューもワンタンも絶品だ。




駐車場も停められたので今日はラッキーだ。




入院中に食べたいと思い続けてきた物もあと1アイテムになった。




しかし考えてみたら食べたかった物はどれも安直な物ばかりだったな。

















2017/09/09

ついに




近所のそば屋さんでカツカレー。




いろいろ選択肢はあったのだが結局ここに落ち着いた。




念願のカレーは期待どおり懐かしさ溢れる味。




手術から1ヶ月が経ち、ゆっくりではあるが少しずつ回復してきた。




浮腫みもあと少し。




痰がらみと咳もかなり落ち着いてきた。



栄養状態も改善されつつあるようだ。




しばらくは注意深く体調の管理をしていく必要があるようだ。








2017/09/04

まわり道





なかなかすんなりとカレーライスに行き着かない。




どこでカレーライスを食べようか悩んでいる間にちょっとタイに寄り道してしまった。




基本的に何でも久しぶりなのだが、久しぶりのタイカレーは実に美味に感じた。




タイカレーとは3年前にコルカタで食べて以来の再会だ。




インドの香辛料を使った料理も大好きだが、タイの生のハーブを中心に使った料理も甲乙つけがたい。




久しぶりにタイにも行ってみたくなっている。




手術で元に戻った消化器は快調で一安心。



しっかりと食べて体調と体力の回復を確実に進めていきたい。


















2017/09/03

間に合った




あっという間に涼しくなってしまい、今年はもうやめてしまった店もある中で、近所のそば屋さんでかろうじて食べることが出来た。




他に食べたいものがたくさんある中だが、やはり季節ものは優先しなければと名残りの冷やし中華を食べた。




足の浮腫みは無くなったがまだ左腕の浮腫みが残っていて楽器に触ることが出来ない。




あと痰がらみが治ればかなり楽になると思う。





違和感と言えば満腹時のお腹の張り感と縫合痕の痛みが若干残っている。




あと1週間程で術後1ヶ月になるが、本復まではまだまだ時間がかかりそうだ。