2019/08/08

かなり驚いたこと

美味しいお茶を飲みたい、美味しい出汁をひきたいと、京都のお気に入りの湧き水を汲んできた。





水の味や硬さの違いについては感じていたが、実際に比べるチャンスがなかったので、どのように、どのくらい違うのかわからないまま、腑に落ちない状態が続いていた。




いつも買っていた昆布と鰹節を買いに行き出汁をひいても、記憶の出汁の味にならず、ただただおかしいと首をひねるばかり、腕が落ちたと思うばかりだった。





もし腸閉塞手術後の3カ月間の点滴と水だけの日々、ミネラルウォーターの利き水が出来た頃ならば、この味の違いをクリアに説明出来たと思う。




それから2年の間に、今年の春までの味覚が飛んでいた14ヵ月を経て今があるので、かなり大真面目にこういう酔狂なことをしようと思った。





実際に比べてみたらもうまるで違うので驚くばかり。





神奈川に戻って20年足らずの間に慣れた分量の昆布と鰹節を使うと、昆布や鰹節の風味や旨みがドッカーンと口の中ではじけた。






緑茶も紅茶も烏龍茶もコーヒーも、ハイビジョンから4Kに変わったみたいになった。





一番驚いたのは米の炊き上がりで、引っ越しの時に衝撃でも加わって調子が悪くなったかなと思った炊飯器だったが、それはとんでもない誤解で、硬く芯が残ったのは水が変わったせいだというのが今になってわかった。






こういう違いを楽しんで、水を使い分けられるようになったらかなり面白いと思う。