2019/09/04

トラウマからの脱却

今年6月になるまで2年以上飲むことが出来なかった牛乳を飲めるようになった。




飲めなくなる以前もそれほど頻繁に飲んでいたわけではない。






キートルーダを投与し始めてから、ステージ4まで成長していたリンパの癌が急速に縮小し、それにともない腸閉塞を発症して入院。




10日以上何も食べられない状態だったが、治療によって少しずつ食べられる状態に戻ってきた。





病院で出される食事は思った以上に美味しく、特に食事に添えられた牛乳が美味しくて驚いた。




茨城県産の牛乳で今でもあの味は忘れられない。




入院前に激しい下痢と嘔吐があったのと、牛乳を舐めるだけでも胃腸は反応していたので我慢していた。





約1週間の入院・加療でずいぶん症状も緩和された頃に、牛乳を飲みたい欲求に抗いきれず1パック飲み干してしまった。







悪魔が囁いたのか?天使の誘惑か?





あの時の牛乳の味は忘れられない。





・・・






しかしそれから間もなく激しい痛みが始まった。






入院するまでも大変な苦しみを味わっていたが、その痛みは想像を絶したと表現したらいいのだろうか?






ただベッドの上をのたうち回るしかなかった。







結局小腸が破裂して緊急手術を受けることになった。








後日談になるが、手術前の家族への説明の際に外科チームの副主治医の先生から、「このケースでは8割は手術中に亡くなられます。もし成功した場合も、この患者さんの病気の状態は非常に悪いので、覚悟されていた方がいいです。」と告げられたらしい。







あれから2年以上の時間が過ぎ飲んだ牛乳。




まだあの時の牛乳の味を彷彿とさせるものとは出会っていない。




色々な所を訪れるたびに地酒ならぬ地牛乳を飲んでいる。





やはり茨城県へ行くべきだろうか?






でもはたしてあの牛乳に出会えるだろうか?






6月以来美味しい地牛乳を求めて流離う日々は続いている。






・・・








また入院すれば飲めるのはわかっている。











またそれは別の話