2018/01/23

2018年 最初の外来診療

今日は外来診療とビザの発給を受けに外出。




昨日の雪で混乱した電車は朝から動いたが、やはり遅れたので今回も築地巡りはキャンセル。




入院中に指をくわえて見ていた1階の Cafe de Crie のスパゲッティ。




憧れというか目の毒というか、感慨深いランチになった。




一昨日、食後の体重だが遂に50kgの大台に乗った。





自身で感じる体調・体力とも上向きに感じながらリハビリの先生に診てもらう日々は、1年前に急激に悪化する病状の中で迷いまくっていた日々からは夢のような時間だ。




後で聞いた話だが主治医の先生からリハビリの先生へ届いた指示書の診断内容が、通常適用される保険の範囲を逸脱するほど重いものだったので、再度指示書を発行してもらうことになったということだ。




つまり診断内容から言うと終末期医療の対象になるので、保険も対応もかなり違うもになるそうだ。




先日のケアマネージャーさんといい今回の理学療法士さんといい、専門家の方々の反応が物語るのは、現在のこの回復が本当に奇跡的なことということだ。




改めて一瞬一瞬を大切に過ごしていかなければならないと思った。




そして外来診療の結果は良好で、血液検査はもう正常値になり、レントゲン検査では肺に溜まっていた水も抜けたということ。




自分でも半信半疑な結果は飛び上がるほど嬉しい。




人生の幸運をこれ一発で使い切ったので、今後宝クジを買っても絶対に当たらないと思う。



宝クジは買ったことないけれど。





そしてビザはシステムエラーで発給されなかった。




インドは相変わらずやってくれる。




安定感すら感じられる。






2018/01/15

札幌シリーズ ありがとうございました!




連日大勢お越し下さりありがとうございました。




とてもいい時間をすごすことが出来、印象的な3日間でした。




たくさんの友人・知人との再会は嬉しかったです。




移動などでは色々と助けていただき、とてもスムーズに動くことが出来て感謝しています。




少しずつ活動の幅を広げられる体力もついてきたようです。




空模様も適度な雪の量で、厳しい寒さにも遭わずにすんだのはとてもラッキーでした。




アイスバーンをスタッドレスタイヤで走る感覚、運転しませんがクールです!











2018/01/12

快晴




到着以来ずっと快晴に恵まれて気持ちの良い札幌。




昨夜は開演時間にかなり降って、今朝はまた快晴に戻った。




そして本番前また少し降り始めている。





もっと厳しい雪景色を想像して来たので快適な札幌シリーズになった。





空気が乾燥していて楽器のご機嫌をとらないといけないが、バランスが整うと実によく鳴って気持ちがいい。







間もなく第2夜










2018/01/09

リハビリ





今年に入って理学療法士さんのリハビリが始まった。




私の日常が不規則なので出来る時には詰めてもらう形で、昨日と今日は連日指導してもらった。




自覚症状では左肩が極端に硬くなっていると感じているのだが、診てもらうと骨盤のアンバランスや手術痕の影響や様々な要因が、この状態に繋がっているらしいことが解った。




施術はさすがにプロの仕事で左腕の動かせる範囲が格段に拡がった。




楽器を弾くのには問題無かったが、日常生活では常に激痛を伴っていた左腕がかなり楽になった。




このまま続けていけば半年後には元に戻るかもしれないという希望が持てた。




こういう痛み止めの効かない痛みは厄介なので、出来るだけ早くおさらばしたい。




エクササイズを忘れないようにしなければ。









2018/01/07

1月12〜14日 札幌



今週末は札幌での3公演です。




先ず12日、初日はヨガシャラ厚別スタジオでのレクチャーコンサート。




北インド音楽の概要の解説、そして北インド音楽の仕組みを解説しながら実演します。




13日はスパイスダイニング・チャンダマでは夜のRaagを、14日のレッドベリースタジオでは日没のRaagをそれぞれ演奏します。




冬の札幌なので吹雪いたりすると雨季のRaagのムードに包まれて、急な変更もあるかもしれませんが一応通常の時間帯のRaagから選んで弾くつもりにしています。






ご来場をお待ちしています!








2017/12/28

Merry Christmas & Happy New Year




歳と共に「あれは何時だったっけ?」ということがよくあり、そして「あれはそんなに前のことだったか。」という答えにだいたい行きついています。




しかし2017年は決してあやふやな記憶にはならない年になりました。




いろいろな初体験に満ち溢れ、経験し難いこともたくさん経験しました。




先日お世話になっているケアマネージャーさんと、1月からのリハビリについての相談をしましたが、その際にケアマネージャーさんが当初私が末期癌の患者ということで、看取る覚悟で私の担当になったと聞かされました。



いろいろな意味で凝縮された2017年を見送り、期待と不安の中で2018年を迎えようと思います。




今思い返せば2017年は結果的に最高の年になりました。




皆様、2018年もどうぞよろしくお願いいたします。



















2017/12/24

2017年12月29日 今年の弾き納め






弾き納めと言っても今年はこれが4回目の演奏。




今年はコンサートでの演奏は無理かと思っていたが、たくさんの人達の応援とご助力をいただき、かろうじて復帰することが出来ました。




29日はディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディ氏との共演。




師走の忙しい中かと思いますが、ご来場をお待ちしております。




残席僅かに残っているそうです。







ディヨンディバイは私のニュースを聞くとすぐに電話をかけてきてくれ、その頃まだかろうじて声が出せていたので、電話をとり彼からの激励の言葉をもらった。




以後だんだんと発声が厳しくなっていき、電話もとれない状況になっていった。




回復にともなって少しずつ声をだせるようになってきたが、iPhoneのShiriもまだ私の声を聞き取れず、いつもとんちんかんな答えを返してくる。




それだけならばまだいいが、言葉を数字と聞き間違えて勝手に電話を発信してしまうので、最近はShiriを使っていない。




今の私にはShiriに言葉を理解してもらうのが回復のバロメーターと言える。




あとはまだ少し肺に溜まっている水が抜けてくれればもう言うことはない。




















2017/12/20

年内最後の外来診療




昨日は年内最後の外来診療でCTの撮影も行った。




最初は造影剤を入れると身体が熱くなる感覚に驚いたりしていたが、もう驚くこともなく「おっ来た来た」という感じ。




この病院は19階建ての大きなビルで3階までは吹き抜けのエントランスで、エスカレーターの上りは4階まであり、その3階から4階へのエスカレーターは4階に着く直前にご機嫌な8分の6拍子を刻んでいる。




4階はレントゲンやCTなどのX線の撮影室が集められた階でよく行く場所なのだが、その8分の6拍子聞きたさにいつもエレベーターを使わず必ずエスカレーターを使っている。




そして肝心の検査結果だが、嬉しいことに心配される癌細胞は写っていなかった。




あまりの嬉しさに、痛み止めや睡眠導入剤の薬の処方をしてもらうのを忘れてしまった程だった。




あわてて支払いを済ませた後で処方箋をもらいに引き返した。




ちょうど昨日は定期的に行なわれているエントランスコンサートの準備の真っ最中で、今回はクリスマスコンサートと銘打って八神純子さんの出演だった。




用事がなければ是非聴いていきたかったのだが、後ろ髪を引かれる思いで病院を後にした。




用事というのは土曜日のライブ用にネット通販で買ったコンタクトピックアップが特殊な端子だったので、それを標準端子に変換するアダプターを求める買い物だった。




どこにでもあるものだと思い、最初に銀座の楽器屋さんに行って訊ねると、「うちにはありません、そういった物は電気屋さんの方が持っていると思います。」と言われ有楽町の電気屋さんへ行ってみた。




そこでは「うちにはありません、やはり楽器関係のアクセサリーは楽器屋さんじゃないでしょうか。」と言われ御茶の水の楽器屋街へ向かった。




御茶の水の楽器店を片っ端から訪ねて歩いたが、「うちは輸入物は扱っていません。」とか「そういった物は電気屋さんへ行った方が確実だと思います。」と言われ、「じゃあどこへ行ったらありますかね?」と訊くと「やはり秋葉原じゃないですか。」と言われた。




しょうがないと今度は秋葉原へ行き大きな電気屋さんで訊ねると、「うちにはありませんね。」と言われ、「どのお店ならば持っていそうですか?」と訊くと、電気屋街の地図を出され「ここならばあるかもしれません。」と言われそのお店に行ってみると、「うちにはありません。」と言われた。




八方塞がったと思いその電気屋さんを出た路上で、ふと思いつきそのコンタクトピックアップを買ったサイトのコールセンターへ電話をかけた。




電話に出た担当者に欲しい物を伝えると、商品番号を教えられそのサイトで検索してみたら直ぐにヒットして、あまりにも呆気なくあっさりと注文できてしまった。




どれだけ歩いただろう、もう笑えるほど疲れていた。




はっきり言って過剰なリハビリ。




これならば病院でエントランスコンサートの開演を待っている間に指先一つで事が済んだのだ。




ドォ〜っと襲いかかってきたやり場のない疲れの中、病院内ですれ違った八神純子さんの素敵なオーラを思い出していた。






あとの祭り。








先日の復帰コンサートで演奏後のインタビュー形式のトークの際に、gumi君からの最後の質問が思い出された。





「もしも過去の自分に言葉をかけるとしたら何と言いますか?」









「アホか!」


















2017/12/16

歩くリハビリ




少しずつ歩ける距離がのびてきて、昨日は初めて駅から自宅までの登り坂を上がることが出来た。




ごく普通のことかもしれないがこれは感激的なことだった。




階段の上りも随分と慣れてきたが、まだ下りは少し難しい。




傾斜や段差もトレーニングで少しずつ克服して、そのあとは小走りくらい出来るようになりたい。





どれ位の時間がかかるのだろうか?











2017/12/12

久しぶりにカラダスキャン




入院中は毎朝体重を計ることになっていたが、毎日一定量の点滴で生きていたので体重に変化がある訳もなくモチベーションは上がらなかった。




いつも看護師さんに「ちゃんと計ってくださいね。」と言われていたが、いつ計っても38kg前後なので怠けがちだった。




一昨年ダイエットしていた時は1日に何度も体重を計っていたのに、やはり自分自身に目的がないと勢いがつかない。




最後に小腸の再建?手術をした後は、手術中の水分補給で水太りして体重も42〜3kgになって浮腫んでいた。




浮腫みは退院後1カ月位は続いたが、食事を摂るようになり体重も増えたものの、48kg前後で止まりそのまま安定してしまった。




ダイエットをして10代のころに戻した体重55kgが多分理想だと思うが、今は50kgの壁を突破できずにいる。




退院後食欲の権化のように食べ続けていた時は、ある時期が来たら急に爆発的に太ってしまうかもしれないと思っていたがそれもなく、今は食べる量も普通になり安定している。




体重を計るモチベーションも再び失せていて、先月の外来の時に先生に体重を訊かれ「最近計っていませんが多分48kg位です。」と答えるしかなかった。






せっかく立派な体重計があるのだからと、久しぶりにカラダスキャンをしてみた。




体重 48.8kg、やはり大した変動はなかった。


体脂肪率 6.8%、まあ順当な値か。


体年齢 18才、別に喜べない。


BMI 16.3、これ相変わらず意味がわからない。


基礎代謝 1309kcal、大盛りカツ丼より多い?


内臓脂肪レベル 1、これもどうなんだろう?




・・・・・・・











2017/12/10

カレンダー




今日久しぶりにカレンダーをめくった。




緊急入院したのが4月下旬だったので、それから時間が止まっていた感覚だ。




8月下旬に退院してからは復帰公演に向けて、あと何日というカウントダウン生活だったので、カレンダーを見ることはなかった。




やっと日常らしい日常が始まったのでやっとカレンダーをめくった。






今年はあと20日しかないのか・・・。














2017/12/06

復帰公演 第2弾 横浜終了!




おかげさまで無事に横浜公演を終えることができました。




京都公演に引き続き大勢の方々にお越しいただきありがとうございました。




退院以来かなり困難なリハビリを経てきた印象もありますが、お客様からはそれを遥かに上回る喜びをいただきました。




今後は少しずつ普段の活動に戻れるよう、更なるリハビリと練習の日々を過ごしていこうと思っています。





今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。








12月9日 FM 京都








先日、FM京都の「Aricoピータースレストラン」の収録にお邪魔してきました。




お話だけではなくAricoさんとのセッションもありました。




オンエアは12月9日(土曜日)20:00〜21:00です。






京都以外の皆様にはRadikoなどで視聴可能ということです。











2017/11/28

復帰‼︎












おかげさまで演奏活動に復帰することができました。




一年前に癌が発覚した時にはまさかこのような日がやってこようとは想像すらしていませんでした。





当時はどちらかと言うと癌が進行して体力が奪われてしまう前に、自身の集大成の演奏をしておきたいと思っていました。





しかし治療が始まってからあれよあれよと言う間に体力的にどん底まで急降下してしまい笑うしかない状況でした。




そのような中で受けた治療が爆発的な効果を発揮し癌細胞がみるみる小さくなったものの、それに伴って腸閉塞を併発してしまい手術を受け、演奏活動が現実的になったとは言えそれはとても遠い目標に変わりました。




入院中から目標に向けたイメージトレーニングは続けてきたものの体力と筋力の回復、そして楽器と馴染むというリハビリを経て、遂に演奏本番を迎えられ感無量のひと時でした。




濃密な時間を共有しにご来場下さった皆様ありがとうございました!




今週末は横浜公演です。




ご来場心よりお待ちしております。









2017/11/22

いよいよ







おかげさまで今週末に復帰出来ることになりました。




今年の春には復帰ライブを2回も土壇場でキャンセルという苦渋の決断をせざるを得なかったので、今回も期待と不安が入り混じる中での準備期間を過ごしてきましたが、めでたく実現に漕ぎ着けることが出来ました。




お世話になった病院の先生・看護師・スタッフの皆様、ありがとうございました!




今回の公演の実現に向けて奔走してくださった Namaste Group さん、ご支援いただいた皆様、ありがとうございました!




そして、応援・激励のメッセージを送り続けて下さった皆様、あらためて御礼申し上げます。



本当に勇気づけられました。





ありがとうございました!













2017/11/21

悲喜交々




外来診療を無事終えた。




緊急入院させられることなく娑婆に留まることができたので、晴れて復帰ライブに臨める。




恐れていた恒例のどんでん返しは無かった。




血液検査やレントゲンと院内を動いている間に、入院中に同室だった方とエレベーターで偶然会った。




5カ月ぶりで紆余曲折あったようだが元気そうでなによりだった。




だが同時期に同室だった方の訃報も同時に聞き悲喜交々。




退院後も特に気になっていたお二人だった。








2017/11/18

変化





この1年の闘病生活で嗜好が変化したようで、珈琲よりもお茶をより好むようになったみたいだ。




以前は珈琲無しには何も始まらなかったが、今はそれ程のことでもなくなっている。





珈琲豆にもかなりこだわってブラックで飲んでいたが、市販のミルクと砂糖が入ったものも飲むようになったのは自分でも驚きだ。






明日火曜日は外来診療だ。




「また例によってどんでん返しで緊急入院させられたりして。」なんて軽い冗談にも過敏に反応してしまっている。






2017/11/11

ありがとうございます




思ったより早く回復しているところと、思ったほど回復していないところがある。




楽器を弾く為の筋力や感覚は戻り馴染んできたが、それ以外のことには相変わらず苦労している。




弾くことに関しては入院中のベットでも指や腕のリハビリをしてきた効果が表れているようだ。




今現在最も驚いているのは身体が異常にかたくなってしまったこと。




左肩からは柔軟性が失われ、これが六十肩というものか?という痛みもある。




そして股関節、膝間接も老人のようだ。




こりゃ真面目にヨガをやらないと不自由が続きそうだ。




そうこうしているうちに時間は過ぎていき、いよいよあと10日で復帰コンサートだ。




この実現の為に尽力してくれた人々、ずっと応援・エールを送り続けてくれたみなさん、ありがとうございます。




治療開始から復帰までほぼ1年の歳月を費やすことになってしまったのは全く予想外のことでしたが、結果的にはこの1年のお休みがあったからこそ到達できたという景色を見られるようこれからの時間を過ごしていこうと思います。




まだ自宅には介護ベットが鎮座しており、眠る時はとても楽な姿勢をとることが出来ているが、以前のように練習以外の時間を介護ベットで過ごすことはなくなった。




これはとても画期的なことでやっと床上げならぬ床離れが実現した。




足腰のリハビリにはまだしばらくの時間が必要だが、最終的には溪を歩けるまでには戻したい。




やっぱりヨガかな?














2017/11/09

12月23日 土曜日




来週土曜日は横浜中華街のインドレストラン「DELHI DINING」で津軽三味線の山本竹勇さんとの響宴です。




昨年秋にお互い健康不安を持ちつつご一緒して以来、それぞれ治療を経ての共演になります。




今回の演奏は特別なものになると思います。




皆様のお越しを心よりお待ちしております。








津軽三味線とシタールの響宴

日時:2017-12-23(土)
20:00start
山本竹勇/津軽三味線  井上憲司/Sitar
ミュージックチャージ¥2,500 食事は別途オーダー下さい
17:30open~開演までお食事をお楽しみ下さい    
横浜市中区山下町207 関内JSビル 1F









2017/10/25

外来




今日は1カ月ぶりの外来診療。




血液検査では前回までよりも目覚ましい回復が見られ、炎症反応も正常値にもう一歩まできている。




これは自覚症状にも顕われているので、ある程度予想出来ていた。




体重はそれ程変化していないが、脚も腕も筋肉が戻ってきつつある。




練習も少しずつ無理なく出来るようになってきたが、実際には思っていた以上に腹筋を使っているようで、手術の傷痕が痛むので相変わらず痛み止めの薬は手ばなせない。




しかし復帰に向けて着実に努力していかれる幸せを噛み締める今日この頃だ。