2017/08/29

No.2





退院したら食べたいものリストNo.2だったカレー南蛮を食べた。




肉は鶏肉で麺はそばが好み。





この出汁の効いた餡をご飯にかけたカレー丼も好きだけれど、入院中に想像してきたのはカレー南蛮だった。




今は味を感じることが楽しくて仕方がない。




胃腸と相談しながら効率良く栄養を摂取しながら同時に美味も感じる。




今は目に映るものだけではなく想像するものまで食べたくなる始末。




最も食べたかったカレーライスにはなかなかたどり着けない。




自分で作る元気はないのでどこかのお店のカレーライスにしようと思っているがまだ絞れていない。












2017/08/28

開放感




途中一時帰宅はあったものの4ヶ月余りに及んだ入院治療も一応一段落した。




バーコードのリストバンドともさようなら。




やはり感慨深い瞬間だった。




長期間の点滴生活で慢性的な栄養不足のため手足に浮腫みが残っているが、食事で特にタンパク質を摂取しながら気長に観ていく必要があるようだ。




同時に失われた体力も気長に時間をかけて回復させていくしかない。




ある意味退院が次のステージのスタートラインで、ここからは自分自身で調整していく大切な作業だ。



本来の身体に戻して出来ることならより進化させたい。




今はしばしの開放感にひたる。













2017/08/26

今日の昼麺はソーメン




病院生活では充分すぎるカロリーを摂取している気がする。



点滴でもそれなりに栄養は摂れていたが、やはり食べ始めてみると違いはあきらかだ。



ただ消化するのにこんなに体力が必要だったことには今まで気づいていなかった。



胃腸も運動不足だったので筋肉痛と闘っているのかもしれない。



何事も慣れていく事が肝心で、食事にもリハビリが必要みたいだ。







毎日朝晩様子を観に来られる主治医で執刀医の先生が、昨夜術後に切除したガン細胞の詳しい病理検査の結果を知らせてくれた。




5月に腸閉塞の原因となった、小腸に絡みつき今回切除されたガン細胞を、かなり細かいレベルまで検査を行なったところ、抗ガン剤によって既に死滅していたということだった。




これは前回のPET CT検査結果を裏打ちするもので、改めてキートルーダの効果を再確認させられた。





そして明後日退院することになった。












2017/08/25

全粥食スタート





少しずつ食べ応えのある内容に変化している。




主食を選ぶことが出来ると知り今日のお昼は麺類をリクエストすると、稲庭うどん風の細いうどんが出された。




おかずは茄子の煮浸しとマッシュポテト、そして鶏団子のピリ辛トマトソース煮だった。




普通に食べることの出来る喜び、普通でいられることの喜びを改めて噛みしめている。




退院後に何を食べようか迷う日を今からとても楽しみにしている。



確実に回復していく身体は正直自分でも余りイメージ出来ていなかったので、ここ数日は正に驚きと感謝に満ちた日々だ。




これから色々な味に出会えるのが楽しみで仕方ない。











2017/08/24

肉との遭遇




昨夜のタラの煮物に次いで、今日の昼食には鶏肉が登場。




遂に動物性たんぱく質が並び始めた。




今日の鶏肉はミートローフ状に成型されたひき肉を出汁で炊いたもの。




他には鰹出汁で炊かれた山芋のキューブ、そしてカボチャのポタージュスープだった。




明日からは全粥になる。




曜日の関係で退院は週明けを予定しているが、体力を除けば日常生活に耐えうる身体に戻ってきた。




驚いたことに胃腸は順調に動いており、今はもうハンバーガーだってフライドチキンだって食べられそうに感じる位だ。




それは冗談として先生には退院後に食べていいもの、少しの間避けなくてはいけないものを詳しく聞いている。




生ものを当分避けなくてはいけないのは軽くショックだ。




にぎりはいつになるのか?




仮免許でドライブする感覚だ。






まったく欲望ってやつは















2017/08/23

五分粥





五分粥食になっておかずも変わった。




食材の原型をとどめたおかずはやはり感激する。




里芋とタマネギの味噌汁、ほうれん草の煮浸し、そぼろ卵のスープなど、薄味にしてもらっても充分美味しい。




昨夜の夕食に出てきた魚のムースは難問で、それが鮭のムースと気づくまでに時間がかかり楽しかったが、素材をそのままいただく喜びはまた別格だ。




先週位から退院直後に食べに行く料理は決定済みで、もうそれはそれは楽しみにしている。



感染予防のため生ものはしばらく食べられないらしいが、他に制限されている食べものはないので楽しい。



実は今後しばらくの間の家飯と外食のスケジュール・メニューは決定している。




どれも楽しみでならない。






2017/08/22

点滴が外された




約4カ月間世話になってきた点滴が今日外された。




24時間ある意味手枷足枷のように寄り添われていた点滴ポールともお別れ。




実に感慨深いことで、晴れて自由の身になったような気分だ。




今までいろいろな装着物を付けて生き延びてきたが、遂に今全てのものが外され針一本身体に入っていない。




やっとここまでたどり着くことができたが、いよいよここから体力の回復と身体のリビルドをしていかなければ。




そして今完全に崩れてしまっている身体のバランスをこれから取り戻せればと思っている。










2017/08/21

術後三分粥食





今日から三分粥食になった。




昼食は粥に鰹と椎茸の出汁の澄まし汁、煮干し出汁で味つけされた豆を裏ごししたもの、白身魚を裏ごしして豆腐状にしたものを鰹出汁と醤油で味つけしたおかずだった。




三分粥食になって量も増えたので、久しぶりに心地の良い満腹感を感じることができた。




また午前中に栄養士さんとお話し出来たので、避けたいものと今後の料理を薄味へ変更してもらった。




今のところ順調に食べられるようになってきているので、見えてきた出口も現実的になってきた。




このまま何事も起こらず出口を出られるだろうか?




今までの経緯を考えると俄かには信じ難いが、今はただ淡々と過ごしていくしかない。



あと約1週間か・・・












2017/08/18

流動B食から術後流動食に





今日から流動食の内容が変わった。




昨日までは朝が味噌汁、昼がコーンポタージュスープ、夜がチキンコンソメスープで、味噌汁が一昨日の煮干しの出汁から昨日の鰹出汁に変わった以外同じ味だった。




今朝は重湯に味噌汁と葛湯、そして牛乳。




味噌汁の量も昨日までの2倍になった。




今朝は鰹出汁に米麹味噌と麦味噌を合わせているようだ。




私の場合は普通の術後患者よりもかなりゆっくりと食事のプログラムが組まれている。




2日ごとに内容が変わり何事もなければ再来週には待望の普通食になる。




それでも昨日から品数も量も格段に増えた食事の内容には大満足。




お腹の具合がいいのもとても嬉しい。




それにしても病院食は味が物足りないと言われているが、今の私には病院食でさえガッツリと味を感じているので、いろいろ食べに行きたいお店はあるものの外食など当分の間無理なように思う。

















2017/08/17

流動食スタート





今朝から待望の流動食が始まった。




メニューはりんごジュースと乳酸菌飲料とスープだけの味噌汁。




りんごジュースは市販のものなのでかなり強い味がして、最初は何のジュースかわからない程だった。




味噌汁は煮干しの出汁に米麹味噌を使ったもので、最初の一口を飲んだ時はさすがに涙が溢れた。



ここの食事は口に合わないという人もいるが、私はかなり美味しいと思っている。



とにかくこのまま順調に回復していくことを祈るばかりだ。











2017/08/14

5日ぶりと3ヶ月半ぶり




手術から5日経って水を飲むことが許された。




そして3ヶ月半ぶりに昼食が配膳された。




昼食と言ってもG F Oと言う経口栄養剤をぬるま湯に溶かしたものとほうじ茶だった。




G F O はレモンの味がした。




たった2つの液体だったが、それだけでも私にとっては超感激的なことだった。




配膳の盆が少々寒々しいが、これも皿数が次第に増えていき普通食になっていく楽しみがある。




食べたいものが食べられるということが、なんて幸福なことなんだと改めて気づかされた。







2017/08/10

無事終了!





手術が無事終わった。




小腸が繋がっただけで無く、腸閉塞の原因だったガン細胞も全て取り除けたということなので大成功と言える。




全てに感謝!










2017/08/06

最強なのは





手術を明後日に控えて割と安静に過ごしている。




先週上がっていた熱も下がり体調は良好。




ただ高カロリーの点滴を止めたので、栄養不足なせいか多少ふらつくが、もうそれも時間の問題だ。




このままどんでん返しなど無く無事手術を受けられることを願うばかりだ。




長かったこの3か月。




遂に普通の生活に戻ることができるか。




この間食べられるようになったら何を食べるのかずっといろいろな想像してきたが、結局直前になって最後まで生き残っていたのはカレーライスだった。




インドカレーでもタイカレーでもないごく普通のカレーライス。




補欠は餃子だ。











2017/08/01

あまりにも・・・





ポテトチップスを食べてしまった!




と言っても夢の中での話だが。




3か月間何も口に出来ない中、夢の中でも何も食べていなかったのだが、手術まであと1週間というところで遂に食べたのがポテトチップス。




それも普段食べたこともないサラダ味だった。



しょぼい






そして食べ方と言えば袋を抱えてガチ食い。




夢の中でも何を食べるのかかなり楽しみにしていたのだが、あまりにあっけない結末に唖然としてしまった。




美味しいベンガルスイーツなどを食べて感動的な結末を期待していたのであんまりだ。