水面から飛び立とうとしているフタスジモンカゲロウ
フライフィッシングではマッチ ザ ハッチ
まさに羽化している虫を模したフライを流して
魚にアピールしようとする釣り方が一つの主流だが
時に本物を見切る魚も少なくない
釣り続けていてもっとも魚が何を考えているのかわからなくなる瞬間だ
人にも好き嫌いがあるので魚にもあるのか?
まさに旬の食材なわけだが
まさかその種の虫の絶滅を危惧して
目にする何割かの虫をリリースしているわけではないと思う
本物に違和感を感じる魚の感覚は是非知りたいところだ
私は実際に羽化して飛んでいる姿を見て種類を特定できる虫は少なく
ネットで捕まえてよく観察してもわからない場合も多い
そんな場合は写真に収め
家に帰って刈田敏氏著の水生昆虫ファイルと照らし合わせる
釣り場ではだいたい見かけた虫の色とサイズで結ぶフライを決めているが
サイズやシルエットや微妙に色を変えても冷たく無視され続け
確信をもってフライを結べなくなってくると
いったん頭をリセットし魚が何を食べたがっているのか想像することにしている
マッチ ザ テイストと言ったらいいのか
マッチ ザ アペタイトと言ったらいいのか
邪道とは思いつつどうもその方が好結果を生んでいる
ただしヤマメではあまり成功例が少なく
なぜかニジマスやブラウンなどの外来種の方は反応がいい
夏本番テレストリアルが多く混じる季節は最も想像力が試される季節なのかも知れない