Kolkata の Hiren Roy & Sons の先代 Himangushu 氏に頼んで試した物。
脚の部分は彼が通常使っていたマテリアル。
黒檀のブリッジは鹿角に比べ音色が柔らかな印象。
使用して音が抜けるまでにやや時間がかかるが
長く使用したトゥーン材の楽器の音色が
鋭く華やかになりすぎたと感じた時にはそれを抑える効果を感じた。
渋めの音と言ったらいいのだろうか?
現在 Hiren Roy & Sons 改め Barun Ray で使っているグラスファイバー。
グラスファイバーのブリッジは鹿角と黒檀の中間の印象。
音抜けも中間に感じた。
なんと言っても特徴はジュワリが長持ちすること。
マテリアルの違いで感じることは
音色の他にストロークで右手が感じるブリッジの振動と
言葉で説明が難しい引っかかり具合など。
どちらかというとこちらの方が顕著だった。
音色についてはまったく主観的な印象で
あまり参考にならないかもしれない。
ただブリッジや足のマテリアルを執拗に追求した時期があり
試しただけの音色の変化や弾き心地に結果がでたので面白かった。
自分なりに導き出されたことは
ボディとブリッジやブリッジの脚のバランスや相性をマッチさせること。
ボディの癖やブリッジの癖はその数だけあると思う。
表面板とブリッジのフィッティング。
脚の面が表面板と触れているので
そのフィット感によって振動の伝わり方が決まる。
そして何よりも重要なのは
弾いている絶対時間の長さ。
それを置いてなんの結果も得られない。