2011/06/09

Sitar(シタール)について 弦編



シタールの弦は「ミュージックワイア」と呼ばれ
主にチェンバロなどでも使われている鋼線・銅線・真鍮線を使用している。

共鳴弦とチカリの3本
メインの弦は鋼線

ジュリ・パンチャムは銅線

カラージは真鍮線

メロディー弦の低音部に銅線や真鍮線が使われている

人差し指につけはじいているミズラーブ(儀爪)は
ピアノ線で出来ており
金属で弦をはじくことと
引っぱったりフレットに擦りつけたりするので
No.3 はよくパーマネントするので
二週間前後で通常交換している

インドにおいての輸入弦と言うものは
ドイツ・イギリス・フランス・アメリカetc などのメーカーのもので
いろいろ個性がある

テンション・堅さ・反発力などの性格の他に
伸び方などもそれぞれで
音色の好みよりも性格を重視して私は弦を選んでいる

昨年秋まで No.4 を使っていたが今は No.3 を使っている


使っている No.3 は 14・5 年前に
デットストックと言われていた輸入弦の 0.307 というゲージを使用している
選んだ理由は硬めの弦だったから

この弦を持っていた楽器店のオーナーは
Ustad Vilayat Khan が使っていると言っていたが
信憑性は怪しい



例えばコルカタのシタール職人 Barun Ray 氏の
輸入弦の標準仕様は


鋼線
0 = 0.227
1 = 0.251
2 = 0.279
3 = o.301
4 = 0.327

銅線
27 = 0.417


No.3 以外は毎年リチューンしてもらうBarun Ray 氏にお任せして
弦も分けてもらっている

毎年1年分を調達するのでそれほど心配ないが
一応防錆紙を買って袋を作りキープしている