最初の頃は全て椰子の木だと思っていたが、
これはスパリの木。
正式な名前はわからないが、
これはパーンという噛みタバコに欠かせない実が生る。
台湾ではビンロウと言ってこの若く青い実を噛みタバコのようにしていたが、
インドでは完熟して落ちた実を乾燥させて細かく砕きパーンに混ぜている。
ただどちらでも石灰のペーストを混ぜるので唾液が赤くなる。
またインドのパーンはオプションでいろいろな組み合わせができる。
甘いものや辛いもの、混ぜるタバコの葉も様々な種類がある。
’82年に初めてインドに来たときは、
皆がパーンを噛んで真っ赤になった唾液をいたるところで吐き出すのに驚いていた。
知らなかった私は皆が血を吐いているのだと思い、
やばい所へ来てしまったと真剣に思っていたのが懐かしい。