2012/02/08

そして考えさせられる

ここは考えさせられることも多い。
初めてここに滞在した時は自炊していたのでマーケットに通っていた。
普段は野菜や玉子などを買っていたが、新年を迎える時に一緒に来ていた樋口氏と中井氏と鳥の竜田揚げを作ろうということになった。
普段行かない肉コーナーへ行くと鳥肉屋さんに鳥肉は無く、鳥かごにニワトリが居た。
ほとんど思考停止している私を店の人が促し一羽のニワトリを選ばされると、そのニワトリはあっという間に鳥肉になった。
身動き出来ずにその作業を見ていたがその時間はどれ位だったのだろうか?
私はただ呆然と見ていたが、結局その晩作った竜田揚げを食べることが出来なかった。
命をありがたく頂くということが単なる言葉の世界のように感じてしまう生々しい現実。
細かく分業化されたインドはグローバル化の中でも生々しさを持ち続けるだろう。
関係ないがインドでは鳥をさばく時に日本のように血を抜かない。
この素材の違いはカレーの味を大きく変えている。
マトンも羊でなく山羊なので全く味が違う。