朝起きて渓へ釣りに行き
山女魚や岩魚を釣って帰り
夕方マチュルジョルに調理して
夜に美味しくいただく
そんな生活まで
一年以上のトレーニングが
必要かもしれない
渓流を何kmも釣り歩く体力を取り戻すのが最終目標だとすると、ちょっと気が遠くなってくる。
実際リハビリの先生からはまだ杖なしの歩行は許されていない。
私の足はまだ元の4割程度の筋力しか戻っていないということだ。
これから来シーズンの禁漁までに間に合うだろうか?
もしかすると再来シーズンまでかかるかもしれない。
普段コルカタで食べているマチュルジョル(魚カレー)の味を求めると、渓魚が最も近いように思う。
コルカタでポピュラーな鯉系の魚も考えられるが、タックル(釣り具)が汚れて掃除が大変なので下流で釣りはしたくない。
視点を変えてベトキマーチのマチュルジョルならば、シーバスで代用出来るので釣りも両立するが、やはり淡水魚の方がよりベンガル料理のイメージを彷彿とさせる。
ちなみにベトキマーチは日本名は赤目と言い、英語ではバラマンディと言う魚でシーバス(鱸)によく似た味がする。
コルカタで食べているベンガル料理は、インドの中でも特にマサラを抑えた薄味で繊細な料理なので、渓魚の味は際立つし、渓魚も塩焼きばかりではすぐ飽きる。
ベンガル料理は素材の味を大切にする日本人にも受け入れ易いレシピだと思う。
だいたいインドの味覚を代表?する路上スナックなどは、食べると同時に甘さと酸っぱさと辛さが同時に襲ってくる。
その複雑に織り成されている深い?味わいの中から素材の味を見いだすのは日本的ではない。
再び渓魚のマチュルジョルを食べるためにもひたすらリハビリをして、日常生活を取り戻したら、そこから渓流の遡上のトレーニングに励まなければと思う今日この頃だ。
最終目標が元に戻すというのは消極的だろうか?
かと言って、目標が富士登山なんて口が裂けても言えない。