まだ日程は未定ではあるが退院に向けた準備が始まり、私自身は一層リハビリに励まなければと思う昨今。
驚くほど衰えた筋力を丁寧にトレーニングしていく。
リハビリの先生の指導でずいぶん筋力は戻ってきたが、まだ脚力だけで椅子から立ち上がることは出来ない。
日常生活を送る為に必要な足腰や体幹の筋肉も勿論だが、一番気になっているのは楽器を弾くための筋肉をとり戻すこと。
友人から貰った指のトレーニング器具にも馴染みリハビリを続けているが、実際に楽器に触ってみるまで不安は続くと思う。
長年の積み重ねでつけてきた筋肉が、ほんの数日安静にして動かず使わなかっただけで簡単に失われてしまったのは大きなショックだ。
そしてやはり長年弦をおさえて硬く育ててきた左手の人差し指と中指の指先も、今や他の指と変わらずふにゃふにゃになってしまいこれを戻すのも骨が折れるだろうと思う。
そう考えていくと不安が先に立ってしまうので、昨日はインド料理のレシピを検索しまくった。
面白かったのは同じ料理でもレシピによってプロセスが様々に異なること。
日本料理ならば出汁など基本的なプロセスは順序など大きく変わらないが、インド料理の自由奔放さには感心してしまう。
熱した油に先ずマサラなのか?ジンジャー・ガーリックペーストなのか?タマネギなのか、順番はとても大切な要素だと思う。
どの料理も作り手によってそれぞれこの順番と解説しているが統一された定番が存在しない。
考えみれば音楽にも同じことが言えるのが面白い。
Raagは家や流派によってそれぞれ独自のプロセスを持って表現される。